原子間力顕微鏡を用いたセルバイオロジー

生細胞のナノスケール可視化解析技術の確立に向けた取り組み

近年、さまざまな分子レベルの解析法が開発されていますが、それを高分子複合体や細胞レベルの現象の説明に適応するには未だに大きな隔たりがあります。我々は、サイズにして1000倍以上の隔たりがあるこの「分子」と「細胞」のギャップを埋めるべく、原子間力顕微鏡と蛍光顕微鏡を組み合わせた新たな顕微鏡BIXAM(BIology+inverted(X) fluorescent microscope+Atomic force Microscope)を用い、「分子」がはたらく現場としての「細胞」の多彩なふるまいを、より詳細に明らかにする取り組みを進めています。

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BIXAMによるイメージング① BIXAMによるイメージング② 膜動態① 膜動態②
膜の陥入① 膜の陥入② 膜直下のアクチン皮質① 膜直下のアクチン皮質②
膜直下の物質輸送① 膜直下の物質輸送② ミトコンドリア① ミトコンドリア②

 

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【関連論文】

  • Suzuki Y, Sakai N, Yoshida A, Uekusa Y, Yagi A, Imaoka Y, Ito S, Karaki K, Takeyasu K. (2013) High-speed atomic force microscopy combined with inverted optical microscopy for studying cellular events. Sci. Rep., 3:2131.
  • Yoshida A, Sakai N, Uekusa Y, Deguchi K, Gilmore JL, Kumeta M, Ito S, Takeyasu K. (2015) Probing in vivo dynamics of mitochondria and cortical actin networks using high-speed atomic force/fluorescence microscopy. Genes Cells, 20(2):85-94.